習慣化

習慣化したいなら目標を忘れた方がいい理由

はじめまして!
習慣化大学(このブログ)では教育大学出身かつ、現在人材育成会社にて講師、コンサルティングに従事する習慣プロデューサーえだちんの学びや実体験を基に、人生を変える習慣や習慣化のコツをお届けする。

今回は「習慣化したいなら目標を忘れた方がいい理由」について書いていく。

この記事では以下のような人に読んでもらいたい。

・目標を立てて、実践してみるものの続かない
・毎年、目標を立てて実践を試みるものの気づいたら何もなかったことになっている
・ダイエットや筋トレ、ランニングなどを目標を決めてやってみるもののすぐ挫折する
・過去振り返って、続いたことの方が少ないと感じている

続かない人と続く人ではそもそもの考え方が異なる。
その考え方を変えなければ、行動を変えようとしても続けようとしても変わらない。

続く人の考え方をインストールすることでこれを見ているあなたも行動が続きやすくなるだろう。

私の実体験と書籍などの情報を基に続く人の考え方を紹介していく。

目標ではなく、仕組み

「習慣化したいなら目標を忘れた方がいい理由」を結論から言おう。

良い結果を得たいのなら目標設定ではなく、仕組みに集中した方がいいからである。

もっと言うと結果ではなく、プロセスに集中した方がいいという言い方もできる。
目標は得たい結果であり、仕組みはその結果へと導くプロセスである。

確かに習慣化していく上の最初の動機として「どこを目指すのか」である目標の先の目的は重要である。
だが、目標のことばかり考えていては習慣化は難しい。そして得たい結果も得られない。

もし目標設定によって、得たい結果を得られるのなら

  • ダイエットで10Kg痩せようと目標を決めた人
  • マッチョになるために毎日筋トレをしようと決めた人
  • TOEIC700点取ろう目標を決めて英語の勉強を始めた人
  • 副業で10万円稼ごうと動き始めた人

これらの人たち全員が習慣化して得たい結果を得ているはずだ。

でも現実はそうではない。
それは目標ばかりに目が行き、仕組みについて考えていないからだ。

結果作るのは、目標ではない。仕組みによってもたらされる行動の積み重ねである。

なぜ、目標設定だけでは問題があるのかを見ていこう。

目標を忘れた方がいい理由

そこで一つ疑問が出てくる。

もし完全に目標を無視して仕組みだけに集中したらそれでも成功するのか?

それでも得たい結果を得られる。

確かに目標は不要ではない。ただ、目標ばかりに目がいって、仕組みが作れていなければ意味がない。

目標達成は一時的な変化でしかない

目標を設定して、その目標を達成しても一時的に問題や現実は改善しても根本的な解決にはならない。

なぜなら、根本原因である仕組みを変えていないからである。

例えば、自分の部屋が散らかっているのできれいにするという目標を立てたとしよう。
もし片付ける気力を奮い立たせて、一旦部屋をきれいに片付けることができたとしたら、ひとまず部屋きれいになるだろう。

ただ、時間が経てばまた同様に部屋が散らかっている状態になるだろう。
それはだらしなく物を溜め込む癖を続ければ同じ問題が繰り返し現れる。

同じ問題が繰り返し現れるのはその根本原因である仕組みを変えていないからだ。

つまり、目標達成は一時的な変化(改善)でしかないのである。

目標は幸福を制限する

目標に重きを置く考えは目標達成する瞬間まで幸福や喜びを先延ばしにし続けることである。

目標は二者択一という対立を生み出してしまうからだ。
そう、成功か、失敗か。

仮に毎回、目標達成、成功していたとしても、目標達成するまでは道半ば。
成功していない状態が続いてしまうことになる。

ダイエットに例えるなら10㎏痩せると目標を決めたとき、ダイエットのために食事制限をしている時、2㎏痩せた時などはまだ道半ばである。
もっと言うと、5㎏痩せられたとしても目標を達成できなかったら失敗と捉えられてしまう。

一方で仕組みに重きを置く考えでは結果よりもプロセスを心から大切に思うことで幸福を制限しない。

仕組みを実行できていればいつだって「今ここ」に満足できるからである。

このように目標は幸福を制限する。一方で仕組みは今ここに幸福がある。

目標は長期的な進歩と両立できない

目標に重きを置く考えは長期的な成長や継続することと両立できない。

目標達成後に継続が止まってしまうことが多い。

それは目標設定の目的はゲームに勝つことである。
つまり、目標達成し、ゲームに勝った後は続ける必要がなくなるのだ。

例えば、レースに向けてランナーが目標を立ててその目標達成だけに注力した場合、数か月間懸命に努力するがゴールした後にトレーニングをやめてしまう。
動機になっていたレースがなくなったからだ。

また、ダイエットにおけるリバウンドもそうだ。
10㎏痩せるという目標を達成した瞬間に甘いものや揚げ物など今まで食べることを制限していた食べ物を食べるようになり、体重が戻ってしまうあれと同じだ。

一方で仕組みを作る目的はゲームをし続けることにある。
本当に長続きする考え方は目標を抜きにした考えである。

それは何か一つの達成だけを目指すものではないのだ。

これらのことから目標に重きを置く考えは継続を前提としておらず、長期的な成長と両立できないのである。

よくある質問・反論への回答

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目標は立てない方がいいんですか?
目標がないと向かうべき方向が分からないと思うのですが…

【回答】
結論、目標は不要である。
ただ、目的、どんな状態になりたいかは考えるべきだ。
目標の先にあるあるべき状態や理想の状態である。
目的がないと仕組みを考える動機になりづらいからだ。

例えば、ダイエットをする時に10㎏瘦せるは目標であるが、
今よりも痩せて健康な体の状態になりたいは目的だ。
目標には終わりがある。ただ、目的は状態なので終わりはない。

とはいえ、目的も明確でなくてもいい。仕組みを作り、行動できれば特に問題ない。

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目標を立て続ければよくないですか?
目標達成して終わりではなく、目標を立て続けられれば問題ない気が…

【回答】
確かに目標を立て続けられればいいが、難しい。
なぜなら目標を立てるということは前立てた目標よりも高く設定することが前提になっているからだ。現状維持の目標は立てづらい。
例えば、ダイエットで1年後に10㎏痩せると立てて、1年後にその目標を達成した場合、次の目標は今の状態からさらに○○㎏痩せるという目標を立てることになる。永遠に痩せ続ける目標を立てていればいつか、体重がなくなってしまう。
それは現実的にあり得ない。
だからと言って目標を立てない選択を取ると結局基に戻るという結末になるのだ。
だからこそ、目標よりも仕組みにフォーカスした方がいいのだ。

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目標が効果的な場合やより良い目標の立て方はありますか?

【回答】
結論ある。
①仕組みを前提としてその中に組み込んだ目標であること
②結果ではなく、行動にフォーカスを当てた目標であること

これらの条件を満たしていれば非常に効果的な目標になる。

今まで見てきた「目標」は結果にフォーカスを当てた目標のことを指しているが、仕組み(プロセス)の中における行動にフォーカスを当てた目標を設定することは悪くない。というより仕組みを作っていく上ではおのずとそれをすることになる。

例えば、「1年後までに10㎏痩せる」というのは結果にフォーカスを当てた目標である。一方で、「毎日、朝7:00に10分間ランニングをする」「朝と夜の1日2食だけ食べる」という形で、仕組みを前提として行動にフォーカスを当てた目標は効果的である。

仕組みの中に行動目標があるイメージだ。

まとめ

今回は「習慣にするなら目標を忘れた方がいい理由」について書いていった。

・良い結果を得たいのなら目標設定ではなく、仕組みに集中した方がいい

目標を設定して、その目標を達成しても一時的に問題や現実は改善しても根本的な解決にはならない。

・目標に重きを置く考えは目標達成する瞬間まで幸福や喜びを先延ばしにし続けることである。

・目標に重きを置く考えは長期的な成長や継続することと両立できない。

この記事を見てくれた人は一度、目標ではなく、仕組みを見直してみてほしい。
結果ではなく、行動にフォーカスを当てるのだ。

具体的に習慣化する上での仕組みの作り方は別の記事で紹介するのでそれもまた見てほしい。

まずは行動を変えてみてほしい。
知識だけでは習慣は変えられない。自分も変えられない。

迷ったときには二つの選択肢がある。

やるか、すぐやるか

見てくれている人の人生、習慣が少しでもより良くなることを願って。

ABOUT ME
えだちん
【習慣化大学の習慣プロデューサー】 2000年生まれ。愛知県出身。 教育大学にて小学校、中学校、高校の教員免許を取得(理科)。大学を卒業後、人材育成会社にて研修講師、企業における教育の習慣化コンサルティングに従事。 モットーは「やるか、すぐやるか」「習慣が人を作り、人が習慣を作る」 学生教育、社会人教育に携わる中でどのような習慣を身に付けるかで人生が変わると実感し、ブログ「習慣化大学」を設立。 趣味はソフトテニス、サウナ。
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