これは親愛なる弟たちに贈るラブレターだ。
※これは私の弟に向けたメッセージをまとめたものであるが、大学生でない社会人も参考になる内容であるので是非最後まで読んでいってもらいたい。
今受験という大戦争を終え、大学生になるにあたり希望と不安とが入り混じった気持ちでいるのではなかろうか?
これから綴るラブレターは「人生の夏休みと呼ばれる大学4年間」をボケ~っとなんとなく過ごして無駄にしないためのバイブルだ。
愛する弟が過ごす大学生活は人生の幸福を最大化するような有意義な時間にしてほしい。
私自身が実際に大学4年間を過ごしてみて感じたことをありのままに書こうと思う。
しかし、私が経験したことをダラダラ書いてもつまらないだろうし、知っていることも多いだろうから本質的かつ実用的な事柄だけに絞って書こうと思う。
これから綴るメッセージはそのまま鵜呑みにする必要はない。
自身の考えや価値観に応じて受け取ってもらえばいいし、自分なりにカスタマイズしてくれると嬉しい。
それでは行ってみよう。
まずこのラブレターにて一番伝えたいアクションプランはたった一つ。
この一つだけ心にとめておいてくれればいい。
それは
迷ったときには二つの選択肢がある。
「やるか、すぐやるか」
このメッセージだけ覚えてくれればそれでいい。
なぜこのメッセージを伝えたいのかを順に説明していこう。
大学4年間でしておくべきたった一つの習慣
大学4年間の過ごし方は弟の過ごし方と私の過ごし方では全く違うだろう。考え方や価値観、好きなことなど兄弟であっても大きく異なるということは言うまでもない。
ただ、これだけはしておけという本質的なことがたった一つある。
それは「己を知る」という習慣である。

「己を知る」ということを例えるならばポケモンでいうタイプを知るということである。自分は炎タイプなのか水タイプなのか。それとも草タイプなのか。そのタイプによって覚えられる技や得意な相手は変わってくるだろう。そして勝つためにはタイプに合った得意技を磨かなければならない。もしポケモンの世界で自分のタイプを知らないことは絶望的であることを意味する。
しかしゲームのポケモンと異なり現実世界では最初から自分が何タイプであるかは教えてくれない。だからこそいろいろな相手(ポケモン)と対戦したり、様々なワザに挑戦することで自分の得意、不得意(タイプ)を探っていく必要があるのだ。
己を知るとは一般的に就活で行われる自己分析のことだけを言っているのではない。あれは今までの経験や体験から自分の特徴を客観視しているに過ぎない。経験や体験が薄ければ自分のことを深く知ることができないのだ。
経験や体験を多く、深くしたうえで自分のことを客観視する必要がある。
つまり「己を知る」ということは「経験の質と量」と「自己の内省」
この二つの要素が必要なのである。
経験の質と量
経験すること、体験することは何でもいい。自分の興味のあることや好きなことに手を付けてもいいし、自分のコンプレックスを脱却するために行動を起こしてもいい。
私はたくさんのことを大学4年間で経験することができた。
例えば
・世界は広いと感じた「オーストラリア旅行」
・親愛なる仲間を得た「部活動」
・己のコンプレックスから脱却した「ナンパ」
・資本主義社会の闇を知った「マルチ商法」
・世界は自分の仲間と感じた「ヒッチハイク」
・己の未熟さを知った「インターンでの携帯営業」
・みんなの前で偉そうに話した「新成人の集い幹事」
・一銭も稼げず黒歴史となった「SNSマーケティング」(DTヒーロー)
・すべて時間の切り売りだとわかった「アルバイト」
などなど、ほかにもきりがないのでこのくらいにしておくがいろいろな経験をさせてもらうことができた。
このようにたくさんの貴重な経験をするできたのは自分の力だけではなく周囲の支えがあってからこそである。
しかし、これらの経験から私なりに経験の質と量を高めるための秘訣が二つあると分かった。
一つ目は「他人の目を気にしない」ということだ。
他者の存在を気にして行動や挑戦をやめてしまうことはよくある。
しかし、それでは「己を知る」ための経験や体験は得られないのだ。
弟には他人の期待を満たすために四年間を無駄にしてほしくない。
他人の期待を満たそうとすることがあるかもしれないが他人の期待を満たしても結局は誰のためにもならないことを覚えておいてほしい。親もれいがいではない。
「他人の期待を満たすな、己の期待を満たせ」
そうすることで迷った時にも挑戦できる。
まさにやるか、すぐやるかだ。
二つ目は「何事も全力で取り組む」ということだ。
他人の目を気にしないということにもつながるが、とにかく経験の質を上げるには全力で目の前のことに取り組むことが重要だ。中途半端な経験をたくさん増やしても意味がない。そんなことをしても薄っぺらい人間になるだけだ。とにかく全力やる、全力で取り組めないならやめる。
言いたいことは経験の「量と質」ではない、「質と量」だ。経験の質を極めた上で経験の量を増やしていく。極論一つの事でも質を極めれば深みが出て立派な経験となり、己を知る材料になる。
とにかく迷ったらやれ!
全力でやれ! JUST DO IT.
自己の内省
経験の質と量を高めていくだけでは己を知るために十分ではない。自分と向き合い客観視すること、つまり「自己の内省」が必要不可欠だ。自己の内省とは自分の経験を抽象化し、言語化することである。
自己の内省や抽象化というと難しく聞こえると思うので具体的に何を行えばよいか書いていこう。
私が行ったことは大きく三つ。
- 読書
- メモ
- 対話
読書
読書は素晴らしい。
先人たちの経験を疑似体験できるし、自分の小さな世界から大きな世界に飛び出す踏み台にもなる。読書をすることで得られることは先人たちの教えだけではない。自分の考えやモヤモヤとした気持ちを言葉として代弁してくれることが多々ある。物事の本質は同じだからこそ自分と似た考えや価値観を表現している言葉があったらパクって自分を知るための抽象化や言語化の材料とすればいい。
自己分析するにあたり私が参考にした書籍を紹介しておく。
おすすめの書籍
・やりたいことの見つけ方

・苦しかった時の話をしようか

メモ
メモと言っても一概にいろいろな方法がある。紙に書いたり、スマホにメモしたり。とにかくメモの目的は自分の考えや感情、経験を文字に起こして客観的に見ることである。
ただどんなメモの方法が良いのか分からないと思うので私自身が実際に実践してよかったもの、効果があったものを紹介する。
①0秒思考
②メモの魔力
③日記
0秒思考
0秒思考のやり方はA4用紙に箇条書きで1分間思ったことを書きなぐるという方法。メモで書くことで感情、情報の整理をすることができる。紙に文字として書きだすことで脳の中にあるメモリが外に出て脳がすきっりする。それによって脳がよりよいパフォーマンスを発揮することができるのだ。そして紙に書いた考えたこと、感じたこと(感情)などすべてが自分を知る材料となる。特に強く感じた感情には自分を象徴する価値観が隠れている。それを見つけるために書きなぐろう。

メモの魔力
これはモレンスキンという高い手帳でメモを行っているが、手帳は何でもいい。とにかく事象を書いてその事象を抽象化して、具体的なアクションプランを書いていくというものだ。
これらを行うことで物事に抽象化能力を養うことができる。抽象化能力とは何ぞやと思ったかもしれないが、簡単に言うと頭のいい人が行っている思考プロセスだ。抽象化とは事象の本質を抽出することである。
人は無意識に抽象化を行っている。
例えば「ボールペン」というのも一つの抽象化である。この世には様々なボールペンがある。ジェットストリームやパイロットなど数えきれないほどある。それらを表現するときに一つ一つ表すことはめんどくさいし現実的ではないので私たちは抽象化して「ボールペン」というのだ。
だから今目の前に起きた事実や事象を考え、抽象化して他のことに応用できる癖をつけよう。
私はメモ用のノートと自己分析用のノートで分けて使用している

日記
日記は「10年日記」というアプリを用いて5年ほど続けている。日記をつけるメリットは日々の自分の変化、成長を振り返ったときに気づくことができる。人は日々変化しているし、成長している。しかし、自分自身で日々の成長を実感することはなかなか難しいと思う。それは日々の積み重ねで成長しているわけだが一日一日の変化、成長は実感するには小さいからだ。昨日と今日で何が変わったか、成長しているのかはなかなか感覚だけでは実感しにくいだろう。だから日記を用いることでその日々の小さな変化、成長を記録しそれらをまとめてみたり、年月が経った後に見返すことで変化、成長を実感することができ、自分を知ることができるのだ。
日記の書き方は別の記事で書いているから確認してもらいたい。
【実体験】「1行書くだけ日記」という習慣を5年続けて分かった続けるコツと日記の書き方


対話
対話は家族とする何気ないコミュニケーションや友達との会話などすべてが対話になる。その中でも特に自分の考えを表現したり、相手の意見や考えを聞いたりすることが自己内省につながるだろう。自分の考えや意見にとどまらず、他人の意見を聞くことで自分とはどういうものなのかが分かってくる。人生は比較からしか自分を捉えることができない。この世に自分一人しかおらず、比較するものが無ければ自分という存在が分からないのである。だからこそ他者の意見を聞いたり、自分の意見を他者にぶつけてみることで自分が少しづつ見えてくるのだ。
また他人の意見を聞くことで世界にはいろいろな人がいるという多様性を感じることができる。自分を知るとともに自分の考えや価値観がすべてではないということを実感することができ、謙虚になることができる。
「そんな自分を内省する対話ができない人なんていないよ」と思うかもしれない。でもそんなに難しく考える必要はない。シンプルに自分の意見や考え、経験したことを人に話せばいい。そうすることで自分の頭の中も整理されるし、場合によっては相手の意見や考えも教えてもらえるだろう。
だから恥ずかしがらずに自分の意見や考え、価値観を発信していってもらいたい。そうすることで自分のより深い理解や気づきを得られることだろう。
おわりに
たくさんのことを伝えたが、伝えたいことは「己を知る」ための大学生活にしてほしいということだ。己を知るためにはとにかく全力でたくさんの経験をすることだ。そして経験に対して内省をすることだ。
ただ、経験を積まなければ何も始まらない。とにかくまずはたくさんの経験をしてみること。だからこそ、アクションプランはただ一つ。
何かやろうと思って迷ったときには二つの選択肢がある。
「やるか、すぐやるか」
より良い大学生活そして、より良い人生になることを心より祈っている。
偉大なる兄より
これはCTAサンプルです。
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